フィクションを書く

フィクションを書く:水流

カレンはいらついていた。 恋人のデイビッドが、またギタリストのオーディションに落ちたのだ。 確かに彼は、物心ついた頃からギターを持ち始めたとはいえ、決して上手いとは言えない。しかも練習熱心とは言えないし、楽譜だって真剣に読んではいないことを…

フィクションを書く:はじめに

過去のブログを整理する前に、先日から書きたいと思っていたものがあったので、先にひとつ、こちらに書きたいと思う。

過去のブログより転記:3.茶碗

今日は、付き合い始めて間もない彼女の家に招かれ、食事をごちそうになる日だ。 容姿はまあまあ、性格は穏やか、経済的に余りある様子はないが、おおよそに関して中を満たしている。 人生の大きな決断の一つの、さらに二回目ともなれば、慎重にもなる。ベル…

過去のブログより転記:2.割れる

一人の部屋。まだ日は高くなっていない。チャイムが鳴り響いた。 「はぁい。」 「宅急便です。」 「今開けます。」 (誰から・・・?)いぶかしげに、ドアを開ける。 「サインをお願いします。」 配達員はてきぱきと荷物を手渡し、紙とペンをよこした。サイ…

過去のブログより転記:1.ワイングラス

とあるマンションのリビング。その男女は、新しい生活を、新しい空間で、始めたばかりだ。 女:「ねえ、みてこれ。どう? あの子にしては、あ、失礼。 すごい気が利いてる。うれしい。」 男:「いいラインだね。良かったね。」 贈り主は、二人の大学時代の同…

過去のブログより転記:はじめに

以前作成した妄想ブログが、3周年を迎えたと通知メールが届いていた。 当時から石井ゆかりさんが大好きで、その影響でブログを開設した。 初めは日常記のようなものを書きたくて開設したのだが、すぐに体調を崩してしまった。 回復してから見直すと、何を目…