遅れて来た青春
ここ1~2か月程、あごにできた吹き出物が気になっていた。
私はこれまで、吹き出物に悩まされたことはあまりない。
年なりには経験してきたが、なるべくつぶさないように気を付けてきた程度だ。
しかしここ最近は、治ったと思ったらまたその付近に発生するという具合に、あごに吹き出物が必ず1つはある状態になっていた。
この1週間ばかり、さらに数が増えてきた。
昨日まではまあそういう時期なのさ、とやり過ごしていたが、今日になってもうどうにも耐え難くなってきた。
ふと思い出したことがある。
私は小学生の頃、物静かでいじめに遭いやすい子だった。
高学年の頃、縦割りの掃除の班で一緒だった年下の女の子にいじめられていた。
私に対して召使のように、指示をしてくるような具合だったと記憶している。
その子が私をいじめようと、嫌味や陰湿なことを言おうと私に向かってくる時。
私はなぜか、その子のあごのにきびを見ていた。
細かいいじめの内容は忘れてしまったが、透き通ったような、そのにきびだけはよく憶えている。
人生には体質が変わることもあるだろうから、ひとまずは何もしないでおこう。
あ、あと、「お肌は排泄器官です」というお話、少し気にしてみようかな。